恐怖体験その1「異世界からの電話」
<八戸発、七色百面相千変万化プラザ小中野ブログへようこそ!>
近頃の恐怖映像CG感ぱない
どうも、せいはちクンです
… … … … …
私の店で取り扱っていない商品、例えばそう、ボイラーとかカー用品ですかね
そういう品物の買取依頼の電話がたまにかかってくるのです
その時は扱っていない旨をお客様にお伝え致しまして大抵の場合はそこで応対終了となります
しかし、扱っているお店を知らないかと尋ねられる方も稀にいらっしゃいます
お付き合いもない他店様を紹介して差し上げる道理や義務などもちろん私どもにはございません
ございませんが何分お客様からのお願い事ですので無下にも出来ず存じている範囲でご回答いたしまして応対を終了いたします、はい
ここの段階で全ての応対が終了、となるはずなのですが実はこの先が存在いたします…
それは何気ない日常とはかけ離れた世界…
次の一言で自らが知らず知らずのうちに異世界へと片足を踏み入れている事を思い知るのです…
「そこの電話番号教えてください」
「そこの電話番号教えてください」
「そこの電話番号教えてください」
「そこの電話番号教えてください」
「そこの電話番号教えてください」
ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁおぁぁおぁあぁぁぁあぁぁ!!!!
な、なんという奇妙な一言!
ローソンの店員にファミマの時給を聞くくらいの圧倒的な奇妙!
私はこの一言に対して驚き以前に恐怖を禁じ得ないのです
平然とその一言を言い放つ異世界の住人と電話で繋がってしまった恐怖!
ああ…なんて恐ろしい……
……
……
私は未だにその問い、つまり電話番号をお教えしたことはございません
ございませんが、ついうっかり答えてしまったとしたら…
異世界へと引きずり込まれてあちら側の住人になってしまうのか…
それとも異世界の住人がこちらの世界へとやって来てしまうのか…
いずれに致しましても私には試す勇気などございません…
皆様の元にこの様な電話がかかってきたとしても興味本位で最後の問いに答えたりなさらぬよう十分にお気を付け下さいませ…
それではまた…